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海外進学の現状

学校として海外進学を考える時代に

昔は、海外進学って学校で取り組むようなものではなかったですよね。私が高校生の時も、周りに海外進学の情報なんて学校ではゼロでした。たまにダイレクトメールが家に届くぐらいで。学校も「希望する人は個人でやってください」みたいな感じで、サポートというサポートはなかったでしょうし、希望者もそんなものを学校に求めてはいませんでした。

しかし、今やグローバル教育の重要性が増す中、海外進学もキーワードとして浮上してきました。海外進学に取り組む学校、取り組みたい学校は確実に増えています。私自身も海外進学の講演をさせていただいたたり、相談を受けることも多くあります、ニーズが高まっていることをひしひしと感じます。

学校としても海外進学は広報ツールの1つになってきています。HPで「海外進学」という言葉を出している学校も珍しくありません。海外進学の合格実績が10校、20校と並べば、そのインパクトは強烈ですよね。グローバル教育が募集戦略の新基軸になっている昨今、海外進学も注目を浴びるようになりました。

しかし、海外進学とひとことで言っても、標榜するのと実際にやるのでは大違いです。学校として海外進学に取り組み、推し進めていくのは本当に大変です。正直言って、海外進学ほど学校が頭を抱えているものはないのでしょうか。

また、海外進学を謳っている学校の中で、本当にできている学校、本当にやろうと思っている学校は果たしてどのぐらいあるものでしょうか。実際は何もできていない学校、とりあえず募集戦略のために「海外進学やります」と言っている学校も多くあります。いや、それが大半でしょう。まだ海外進学が言葉だけで実態は根づいていないということも言えるでしょう。

自前で海外進学に取り組もうと思っても、それを実現していくのは苦難の技だと思います。しかし、かといって海外進学を放置して良いわけではなく、最大限の対応をしていく責務があります。そのジレンマの中で、手探り&試行錯誤というのが今の学校の現状でしょう。

これからどのように取り組むのかがカギですね。学校・教員の立場から、どのように海外進学に取り組むべきか、といったような点について、このサイトが参考になればと思います。

海外進学はゴールデンストリーム

海外進学希望は増えてきたとは言え、よっぽどの学校でなければ、これがメインストリームになることはないでしょう。まだまだマイノリティです。

しかし、海外進学はゴールデンストリームです生徒にとっては自分の夢を実現する道であり、日本では得られない経験とキャリアを手にすることができます。学校にとっても、「海外進学指導ができる」「海外大学の合格実績がある」というのは、募集戦略上、大きな効果を持っています。

確かに、海外進学は、少数の生徒のための個別対応やシステム作りなど、効率も決してよくありません。しかし、母数の中ではマイノリティかもしれませんが、その生徒にとっては大切な進路です。その可能性の芽を摘むことなく、夢の実現をバックアップしていくことが今後の学校の責務でしょう。


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