いわゆる「コミカレ」と言われるものですね。「短大」と言うよりは、高等教育の開放のために設立された「地域型2年制大学」という感じです。名の通り、生徒の大半は地域の住民もしくは留学生です。
コミカレと一言で言っても、その中身はいろいろあって、大学編入を見据えたアカデミックな授業もあれば、生涯学習のような授業、移民のための教育を展開するものもあります。
AACC(American Association of Community Colleges)の掲げるミッションの中にも「社会の全ての層の人々に教育を開放する」「地域に根付いた高等教育機関として地域のために奉仕する」といった趣旨の文言が載っています。
私もサンフランシスコのコミカレ(City College of San Francisco)で1学期間英語の授業のTAを行いましたが、そこは移民や生涯学習のための英語の授業でした。英語の映画を使ったリスニングの授業で、学習成果云々より、楽しく学び、英語に慣れ親しんでもらうのが目的です。
いわゆるNon-Credit(単位なし)の授業です。コミカレにはこのようなNon-Creditの授業が40%ぐらい展開されています。実にバラエティに富んだ授業展開になっています。
下は18歳のペルー人、上は70歳ぐらいの韓国人女性、また何人か日本人駐在員の付添できている奥さん方もいました。それもコミカレの一面です。
(AACCのホームページ)
総数 | 州立 | 私立 | その他 | |
全米 | 1108 | 982 | 90 | 36 |
カリフォルニア州 | 119 | 114 | 5 | 0 |
テキサス州 | 70 | 67 | 3 | 0 |
ニューヨーク州 | 59 | 43 | 16 | 0 |