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DRの構成と中身

DRの構成

DRは以下のように、前文と主文という2つの部分から構成されています。



DRは主語から、主文最後のピリオドまで1つの文になっています。

英文法的に言うと、「国連総会は〜」の部分が主語で、前文の分詞が「〜を鑑み、〜を認識し、〜を考慮し」などといったように状況説明をし、「〜ということを要求する、〜ということを強調する」といった主文の動詞につながります。

主語が国連総会という1つの団体なので、主文の動詞には三人称単数現在のsもつきます。

DR
には番号が振られています。3つのDRが提出されれば、それぞれDR.1DR.3という形になります。

修正案になるとRevRevision)という記号が加わります。

そして、これが投票で採択されたら文章番号がDRからResResolution) に代わります。DRは決議案です。採択されればそれが決議になるので、Draft(案)の部分が外れるというわけです。




文書番号



主文の数とDRの質

決議のメインになるのは主文の部分ですが、模擬国連ではまれに主文の数やDRのページ数が制限されることがあります。

会議の冒頭に「DRの主文は14個まで、アメンド(修正案)の主文は20個までとします」というようなアナウンスが流れます。

これは、DRチェックをする際のフロントの負担を考えて会議運営上の理由もありますが、それ以上に「会議の質を保つため」という大きな目的があります。


というのも、主文の数を制限しないと、「とりあえずいろんな国の主張を羅列しよう」と、必要な交渉を経ずにグループ形成していくこともできてしまいます。その結果、オムニバス的なDRができてしまい、大使も「自国の主張が入れてもらえたから」という理由で、詳細な点検をせずに賛成票を投じ、採択されてしまう可能性もあります。

これでは、軸のある国連決議になりませんし、茶番的な決議になってしまいかねません。ですから、主文の数を制限することによって、大使が国益のためにしっかり交渉をするように働きかけ、国際会議のあるべき姿を維持し、DRの質を担保するのです。

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