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Motion その2

モーションの優先順位

モーションの処理は以下の優先順位に従っていきます。

これは資料によって順位が微妙に異なりますが、ここでは、グローバルクラスルームが全日本大会用に定めているものを高校生の共通理解ということにして採用します。


@ モーションよりもポイントの方が優先的に処理される(ポイントは次項を参照)
A 基本順位(上から順に優先順位が高い)

 ・ 公式文書の提出、撤回
 ・ アンモデレートコーカス
 ・ モデレートコーカス
 ・ 討議の終了
 ・ 会議の停止、会合の終了
B モデ、アンモデについて時間の異なるモーションが出された場合は、時間の長いほうから投票を行う




モーション一覧




それぞれのモーションと文言をより詳しく見ていきましょう。

● アンモデレートコーカス

アンモデに移りたいときに出します。時間を指定して提案します。可決条件は過半数の賛成。

・ We would like to move for a 30 minutes unmoderated caucus.
・ We would like to move for an unmoderated caucus for 30 minutes. 

● モデレートコーカス

モデに移りたいときに出します。for the purpose of 〜という表現で目的を指定して提案します。可決条件は過半数の賛成。

以下は良く出されるモーションの例です。

@ どのように会議を進めていくのか確認、議論したい。

・ We would like to move for a moderated caucus for 15 minutes for the purpose of discuss how to proceed this conference.


A 各国の論点や重点政策を共有したい。― 1か国30秒ずつマイクを回していく。

・ We would like to move for a moderated caucus with each country 30            seconds for the purpose of sharing(clarifying) discussion points             (priorities of discussion focus).


B アンモデの後に、それぞれのグループでどんな話し合いが行われたのかを共有して、議場を整理する。

We would like to move for a moderated caucus for 20 minutes for the purpose of sharing what each group has discussed.


C DRや修正案が出された後に、それに対する議論を行う。

We would like to move for a 15 minutes moderated caucus for the purpose of discussing the DR. 1.

● 討議の終了

公式討議を終え、投票に移る時に提案します。可決条件は3分の2以上の賛成。

スピーカーズリストから発言国がなくなったら自動的に投票に入ることになりますが、発言国が残っている前でも「DRも十分に練れ、議論も出尽くしたので投票に入ろう」という空気になれば、動議によって公式討議を終了させることができます。

原則としては、修正案の確認や議論が終わり、その後のスピーチが終わったところが討議を終了するタイミングです。

・ We would like to close the debate.

 ● 会期の停止

会期を停止したいときに提案します。可決条件は過半数の賛成。

簡単に言えば、会議進行を一度止めて、休みに入るときに提案します。具体的には、ランチ休憩や、その日の会議をいったん終了して翌日に持ち越すようなケースです。

練習会によっては、昼休みにアンモデを入れて、ランチ兼話し合いを取ることもありますし、練習会では、普通にWe would like to have lunch time for 50 minutes.と直接的なモーションを出すこともあります。

ランチ休憩の場合は、時間も指定しましょう。

We would like to suspend the session (for 50 minutes).
We would like to move for the suspension of the session.
 

● 会合の終了

会議を終了したいときに提案します。可決条件は過半数の賛成。

投票、決議の採択が終わり、会議が全て終了した段階で提案します。決議の採択が終わっても、この動議が出されなければ会議を終えることができません。

「会期の停止」と間違えやすいですので気を付けましょう。なお、「会期」はその年度の国連の開会期間全体を指すものなので、1つの議題が終わった後もまだまだ会期は続いていきます。なので、終了ではなく延会(Adjournment)という言葉を使います。

We would like to adjourn the session.
・ We would like to move for the adjournment of the session.

● 作業文書(WP)の提出

各国、各グループが決議案作成に向けて準備している作業文書を提出するときに出します。自動的に受理され、文書が議場に配布されます。

提出した国には説明する時間が与えられます。ただし、会議によっては「WPの提出は行わない」もしくは「説明する時間は与えられない」という設定がされている場合もあります。

・ We would like to submit our working paper officially to the floor.

● 決議案(DR)の提出

決議案を提出するときに出します。自動受理。

DRは全てのスポンサー国が賛同しなくては提出できません。このモーションが出されると、議長はスポンサー国を1つずつ呼びあげ、それに対し各大使はYESNOで意思表明をします。

反対する国がいれば提出が認められません。全てのスポンサー国が賛同すれば、議長から文書番号が振られ、文書が議場に配布されます。

・ We would like to submit our draft resolution officially to the floor.

● 修正案の提出

修正案を提出するときに出します。自動受理。

DR提出同様、全てのスポンサー国が提出に賛同しなくては出せません。手続きなども同様です。


We would like to submit our amendment official to the floor. 

● 発言時間の制限/解除

スピーチの時間を制限したり、それを解除もしくは緩和するときに出します。可決条件は過半数の賛成。

We would like to limit the time of speech to 1 minute.
・ We would like to remove(lift) the limitation of the speech time back to 2 minutes.

● スピーカーズリストの閉鎖/開放

スピーカーズリストを閉鎖したり、それを再び解放したりするときに出します。閉鎖されれば、その時点から新たに発言国を加えることができません。可決条件は過半数の賛成。

We would like to close(reopen) the speaker’s list.
・ We would like to move for the closure(reopening) of the speaker’s list.

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