本文へスキップ

  次ページ>>

いつから海外留学を意識したんだろうか

「自分は、いつから海外留学を意識したんだろうか。」

留学記を書くにあたって、自分の留学の原点を思い起こそうとしてみました。

今や中高生に対して海外進学を話している私ですが、自分が高校生の時には「海外進学」なんて進路の中に1ミリも考えないような時代でした。そんな選択肢があることすら知らない、と言う感じです。そもそも留学や語学研修ですら縁遠い時代です。私も例にもれず国内進学オンリーの高校生でした。

私の高校が千葉県の公立高校だったということもあるのかもしれません。東京の学校なら、あるいは私立なら留学と言うものがあの時代でももう少し身近だったのか?

瞬殺されたダイレクトメール

そんな高3のある日、家に1つのダイレクトメールが届きました。

海外進学の準備専門学校みたいな団体からです。「1年間日本で英語を学び、その後提携先のアメリカ大学へ」と言うようなものです。今もよくありますね。

何回かその案内が家に届き、自分には関係ないと思いつつも、やはりあこがれはあったので、「いいなー」、と思っていたのを覚えています。「アメリカの大学行きたいな」なんて夢程度に描くんですね。

国内進学を心に決めていたものの、少し心の揺さぶられた私は、恐る恐る父にその団体の話を出してみました。・・・ばっさり、瞬殺でしたね。一気に空気が悪くなりました。

もし、ここで父が良いと言っていたら、、、いや、それでも国内進学だったと思います。でも、この時、瞬殺されつつも、「ま、どうせ将来海外に行くし」と、どこかで留学を思い描いていたんだろうと思います。

これが、私の人生で、「海外大学」という言葉が初めて脳内に印字された瞬間です。

周りが留学に出る中で

私は晴れて志望していた国際基督教大学(ICU)に入学しました。

国内で一番アメリカっぽい大学ですから、海外に行きたいと思っていた私には最高の選択肢でした。本当に楽しかったですね。インターナショナルな雰囲気にどっぷりはまり、わくわくする毎日でした。

そのICUは卒業までに半分以上の生徒が留学すると言われています。1年生の時にはサマープログラム、2年生のときには中期留学、3年生の時には交換留学、、、とにかく留学制度は種類も行き先も豊富です。

当然、私の友人たちも多く留学をしていきました。ICUにはセクションという英語のクラスが大学1年にあるのですが、2年生以降は、誰かしらが留学に出かけていて、全員で集まるのが物理的に無理という状況になります。

またアメリカ、アジアを中心に留学生が多く入ってきます。ICUではOYR、オーワイアール、と呼びます。One Year Regularの意味だったと思います。私はOYRとしょっちゅう一緒につるんでいました。日本人と一緒にいるより、留学生と一緒にいることの方が多かった時期もあります。まあ、完全にかぶれてましたね。

そのような環境にいて、私は大学で留学しようと思わなかったのか。。。

思いませんでしたねー。留学行く仲間たちをうらやましいとは思いました。でも、私は大学院で海外に行きたいと思っていましたので、周りが留学に出る姿を見て、留学の夢と衝動を膨らませていました。

しかし、ICUが楽しく、取りたい授業も山ほどあったので、1年間でも ICUを離れることに対しても抵抗がありました。

まあ、うちの親に留学費用を払ってと頼んだところで、門前払いだったかもしれません(関家には厳しいルールがあったのです)。

記憶に残る「アカサカミツケ」

それにしても、いつから海外大学院を考えていたんだろうか。「はっきりとこの時」と言えるものは、自分でも覚えていません。

教職試験含め就職活動は一切考えもしなかったので、大学中盤には心が決まっていたのでしょう。

でも、古い記憶が2つあります。

1つ目は、渡邊先生という英語の先生のオフィスを訪ねて、相談したことです。先生の大学院時代の話やフルブライト奨学金の話をしてもらったりしました。

とても記憶に残っているのが「アカサカミツケ」です。

日米教育委員会・フルブライトのある地名です。今では「赤坂見附」と認識できますが、千葉在住の私には、はじめてそんな地名を耳にし、「アカサカミツケ」ってなんだろう、って思いながら話を聞いていました。

自分の留学の起源を思い出そうとしたら、やはり一番最初に思い出しました。

もう1つの記憶は、このことと前後して、ある教授のオフィスを訪ね、海外大学するには大学のGPA(成績の平均)がどのぐらい必要なのか聞きに行ったことです。

「(4段階で)3.5はないとね」とさらりと言われて、びっくりしたのを覚えています。そんな成績取れるのか?と思いましたが、それからは成績もずいぶん気にして、とにかく全部Aで揃えることを目標に奮闘していました。

今となると、自分でもあまり記憶にありませんが、当時の自分の動機や考えていたこと、どんな相談をしたのか、結構興味があり、遡って過去の自分に聞いてみたいですね。

次ページ>>

バナースペース


HOT TOPICS