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中高生の模擬国連大会

まずは模擬国連に参加しよう

模擬国連を始めるなら、まずは模擬国連に参加することです。そして模擬国連で強くなるにも会議参加の経験をどんどん重ねていくしかありません。

ベストなのは、いわゆる合同会議から始めることです。最近では中1から参加できる会議もあります。やはり、低い学年の段階からレベルの高い先輩たちと切磋琢磨できると力も意識も高まります。

首都圏であれば合同会議も定期的に開かれているので、そのような情報を得たら主催校に問い合わせてみましょう。

ただし、最初のアクションが生徒であっても良いのですが、生徒個人での参加は原則できません。顧問の引率が必要になるので、いずれにしても学校の先生を説得し、学校の先生から問い合わせてもらうことが必要です。

関西も関東ほどではありませんが会議が開かれています。ただし、オープンに新規校を受け入れるかどうかは分かりませんし、やはり関東に比べると規模や回数は劣ります。

もっと難しいのがいわゆる「地方」です。合同会議自体がほとんどありません。SGH関連などで模擬国連に関心のある学校がいくつか独自開催をしている例があるようですが、なかなか機会に恵まれないというのが実情です。

地方の場合は、やはり公式大会に申し込むということになるでしょう。

以下に挙げる公式大会には全日本高校模擬国連大会(全日大会)、全国高校教育模擬国連(AJEMUN)の2つがありますが、特にAJEMUNは初級者を含めて広く参加者を受け入れているので、まずはそちらを検討してみるとよいかと思います。

公式大会

●全日本高校模擬国連大会(全日大会)

2007年に始まり、いわゆる全日大会と呼ばれる高校模擬国連の総本山と言える大会です。7月に書類課題が予選として課され、それを通過したチームのみが国連大学で行われる11月の本大会に進むことができます。

さらに、この本大会で最優秀賞、優秀賞に選ばれた6チームは翌年5月にニューヨークで開催される大会に日本代表として派遣されます。


運営はジャパン・グローバルクラスルームという大学生の団体と、ACCU(ユネスコアジア文化センター)によって行われます。

(HPはこちらから)

●全国高校教育模擬国連大会(AJEMUN)

2017年にACCUと模擬国連を指導する教員によって設立された公式大会です。

8月上旬に行われます。その名の表す通り、教育プログラムとして模擬国連を多くの生徒に広めていくことを目標の1つにしており、運営には高校生が実行委員として参加しています。予選はなく、また日本語で行われる会議であり、すそ野を広げています。なお、私もこの大会の役員を務めています。

(ACCUのHPはこちらから、第2回大会のHPはこちらから)

その他の会議

●合同会議

模擬国連に取り組む学校が声かけ合い、有志で集まって開く会議のことです。

もともとは公式会議に向けた練習会議という意味合いがあったので「練習会」と呼ばれることもありますが、より広い意義を参加者に還元しようということで「会議」とか「大会」という名称にしています。

私が運営の一端を担っているのが首都圏を中心とした模擬国連ネットワークです(実は正式名称がないのですが)。現在登録校だけでも40近くの学校があり、年々参加校が増えています。

もともと渋谷教育学園幕張の齋藤先生、渋谷教育学園渋谷の室崎先生が模擬国連に取り組む学校に門戸を開放しようと始めていただいたネットワークで、今は私も一緒に運営に加わっています。


メインのものとしては大きな2日間の定例会議を夏、冬、春と年に3回開いています。2016年、2017年の夏会議、冬会議は私の前任校かえつ有明で開催しました。

特に冬会議は高2の生徒が引退会議という位置づけで多く参加することもあり、非公式大会では国内最大級だと思います。2017年「冬の陣」は260名、120チームほどが参加しました。今後もどんどん増えていく見込みです。

●プレ会議

合同会議の一環として、1日会議を開催することがあります。浅野高校などが積極的に開催、運営をしてくれるのですが、初級者を含めて模擬国連に馴染んでいくための会議という意味合いを込めて「プレ会議」という名称で呼ばれることもあります。6月、9月、1月あたりが開催としては多い時期です。

●玉川SGH会議

玉川学園がSGH事業の一環としてSGH校や合同会議のメンバー校を招待して開催します(1月〜2月)。関連テーマの専門家や国連職員の講演も準備されていたりして会議参加以外にも充実しています。2017年度は初級者、中級者向けのプレ会議も事前に用意してくれ、会議参加の幅が広がっています。

●MUNK

MUNKUMON、公文国際による模擬国連大会です。SGH校になってからはSGH事業の中で取り組んでいます。MUNK Internationalというオールイングリッシュの会議も用意されています。

●環太平洋国際模擬国連会議(PRIMUN)

洗足学園が海外大学に進学した卒業生とそのネットワークを使って設立した模擬国連会議です。UCバークレーやスタンフォードの学生がフロントに加わっています。上級者向けのオールイングリッシュの会議もあります。3月開催。

●模擬国連会議全日本大会

大学生を中心とした大会ですが、高校生も参加することができます。12月末、池袋のホテルメトロポリタンで開催。


海外の大会

海外にも模擬国連大会は山ほどあります(というより、もともと海外のプログラムですからね)。

以下のハーバード模擬国連以外にもそうそうたる海外大学が高校生向けに開催している模擬国連があります。旅費や参加費を払い海外に出向いて参加するだけの価値もあります。私も前任校では北京のハーバード模擬国連に参加させる企画を立てていました(参加人数の関係で実現しませんでしたが)。

やはり、世界につながり、世界を広げる模擬国連ですから、全日本大会でニューヨークに行く生徒以外にも海外大会へモチベーションを持つ生徒が増え、多大な刺激を受けてほしいですよね。


●ハーバード模擬国連(HMUN)

ハーバード大学が世界の高校生を集めて行う模擬国連です。ボストン、インド、北京の3か所で行われています。

●ハーグ国際模擬国連(THIMUN)

オランダ・ハーグで行われる模擬国連大会。


海外高校生大会については、Best Delegateというホームページに主要なものがデータベースとしてまとまっていますので参照にしてください。




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