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アメリカ旅行 ハプニング編(おまけ)

MAX、一人旅でいきがっちゃう

旅行中、ロスの近郊のロングビーチというところでJAPAN EXPOがありました。マンガとかアニメが好きな外国人が集まる「あれ」です。友人たちがそれ行きたいということだったのですが、私は全く興味がないので、その日は単独行動をとることにしました。

車はレンタカーです。友人をエキスポまで送ったら、私の1日限定1人旅が始まります。

とりあえず、いきがって車で道なりに進んでみます。

でも、全然地理も分かりませんし、変に道を曲がって迷うわけにもいきません。その辺はビビッています。ある程度行ったところでUターンをし、また元の場所に戻るという教習車のようなことをしていました。それでも、「俺、一人でアメリカ運転しちゃってるぜ〜」といきがっているんです。

一番いきがっていたのが、ドーナッツ屋に入った時です。アメリカで『MAX、はじめてのおつかい』的な感じです。ドーナツとコーヒーを頼むだけで緊張しちゃいつつも、それを隠し、かっこつけて選ぶわけです。

「英語でドーナツ買えた!」、ICUで日常的に英語を使っている私ですら、初めてのおつかいはそんな達成感です。アメリカのドーナツの種類も知らないので、シュガードーナッツしか結局頼みませんですが。

覚えてるわ〜、サングラスかけて、オープンウィンドウの店でドーナッツ食べている俺。


(出発前のMAX、すでにいきり始めています)

Queen Maryとジャンボーケイボー

その後、Queen Mary(クイーンマリー号)というロングビーチ最大の観光スポットに向かいます。

いわゆるタイタニックみたいな大きな客船がリタイア後にホテルとして営業されていて、宿泊客以外もレストランがあったり、デッキに出られたりするんですね。私も一人で興奮して、そこでタイタニック気分を満喫していました。これ、写真。


そして、夕方ごろ、友人との待ち合わせに向かおうと、車に乗り込みました。

キュキュキュキュキュ、、、キュキュキュキュキュ、、、。。。。

ま・さ・か・・・エンジンがかからない。。。??

ウソでしょ、なんで?このタイミングで?今、俺一人だよ?

キュキュキュキュキュ、、、何回かやってみても、やっぱりかからない。異国の地で一人、まさかのエンスト。

とりあえず、友人に電話しました。すぐにはつながりません。とりあえず一人ぼっちです。

ここで1つ簡単な疑問がありますよね。「そんなんレンタカーの会社に電話して、代車よこせばいいじゃん」と。そうなんです、そうなんです。でも、それをできない理由があったのです。

その日の朝、友人の家から出庫するとき、失敗して、ガレージの入り口に車をぶつけてしまったのです。ガン!って。

その時に、車の後ろのバンパーが取れてしまったんです。はめ込み式のパーツが外れてしまっただけだったのですが、走っている途中にはずれたら危ないからと思い、とりあえず帰ってからパーツを付ければいいやって出発してきちゃったんです。

もちろん、後でエンストするなんて知る由もなし。

なので、今、レンタカー会社に電話したら、ぶつけたこと、パーツが外れたことがばれて、余計なお金が発生するのでは。タクシーで帰るにしても、このままパーツが外れた車を放置したら、また戻ってこないといけないし、、、、なんとか生きて帰りたいんです。

とりあえず、Queen Maryのホテルなら何とかしてくれるかもと思って聞きに行ってみたのですが、何もできず。しかし、スタッフの一人が「ジャンボーケイボーで他の車とつなげば動くかもしれない」と教えてくれたんですね。

ジャ、、、ジャンボーケイボー??・・・・・・なんやねん。

何かのケーブルだとは分かったのですが、発音が分からない。何回も聞き直しても解析できず、もう「ジャンボーケイボー」で行くしかない、ジャンボーケーボーだ!と。

マヂ不安。すでに空は暗くなっていましたが、駐車場に戻り、車から降りてくる人に「エンジンが止まったんですが、ジャンボーケイボーありますか?」って聞いて回るんですね。「いや、ないよ」とか言われて断られ、次の人にまた当たる。

何人目だったか、「あるよ」と言ってくれた人登場。神さま。私のレンタカーに横付けして、ボンネットを開き、2つの車をケーブルで結びます。手慣れた手つき、、、いけそう。

そう思ったら、エンジン欠けた時に、バチン!!って火花が飛び散った。ちっ、という顔で額をぬぐい、もう1度トライしてくれます。もう1回、バチン!!「Sorry, I can't.」,そう言われて、淡い期待も砕け散る。でも、好意にお礼を伝えて、去っていく彼らの背中を見送ります。

湧き出るレンタカー会社への怒り。なんちゅー車を貸し出しやがって!お前らのせいで、俺は帰り方も知らない異国の地に1人で夜まで放置されたんだ。こんな危険な目に合わせやがって!

そう思うに十分なほど惨めに夜のロングビーチで行き場もなく、駐車場をただひたすらさまよいます。

やっと、友人と電話がつながりました。これで、とりあえずは何とかなる。。。そして、家族の方に電話をし、迎えに来てもらえることになりました。

ガレージにおいてあるバンパーを持って。家からロングビーチまで片道1時間。Queen Maryに迎えが到着したのが夜10時ぐらいだったかと思います。翌日は朝早くから仕事だというのに、わざわざ来てくれて、何回もSorryThank youを繰り返しました。

ドーナツを食べていきがっていた私は、どこへやら。何も食べていなかったので、途中でマックのドライブスルーでハンバーガーを買って、帰路に着きました。家に着いたのは11時を過ぎたころだったと思います。

後日談ですが、日本帰国後、友人がレンタカー会社に話をしてくれ、「会社の整備ミス」ということが分かり、返金がありました。たったの40ドル。。。全額じゃろー!迷惑料上乗せしてもってこーい!

怖い体験をした私はそう思ったのですが、まあ、国も離れて交渉を続けるのは、時間的にも言語的にもきつかったので、しぶしぶそれで折り合いをつけたとさ。

ちなみに、ジャンボーケイボー、、、この記事書いているときに調べてみました。Jumper Cableだってさ。15年越しでジャンボーケイボーの謎が解けました。



さらにおまけの小さなハプニング

ロスのショッピングセンターで好きなサングラスを見ていた時のことです。

自分のメガネをポケットに入れて、サングラスを付けては外しと、とっかえひっかえ試していました。結局何も買わずに店を出たのですが、出口に向かっている途中、ポケットに手を入れると、、、ん?、、、サングラス?

そう、試し終わったサングラスをメガネと同じようにをポケットに入れたまま出てきてしまったのです。無意識万引き?あの状況で警報が鳴っていたら、説明しても万引きと思われていただろうな。あぶなー。

もちろん店に戻ってもとの場所に返してきました。店員に説明しようかと思ったのですが、「くだらなさ過ぎて説明できない」ということで、静かに店を出てきました。

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