TOEFLは現在iBT(インターネット型)という方式ですが、当時はPBT(ペーパー型)からCBT(コンピューター型)に移行された時でした。
CBTは300点満点でしたが、250点がまずは目標、上位校を狙うには260から270点ぐらいがほしいというラインです。
私が最初にTOEFLを受けたのはICUに入った時です。英語クラスのプレイスメント(クラス分け)用にペーパー版のTOEFLを受けました。
大学1年の4月です。TOEFLがどういうテストかも知りませんでしたが、500点を1つの目標にしていました。ICUでは、英語のレベルが3つに分かれるのですが、純ジャパの私には一番上は無理だとしても、真ん中のレベルには入りたかったのです。その真ん中のレベルの目安が500だという情報がなんとなくあって、500を取りたいと思っていたのです。
テストを受け、まず「難しかった」という感想です。よく覚えていませんが、リスニングなんかほとんどついていけなかった気がします。入試と違って「落ちる」というプレッシャーがなかったので気楽でしたが、それでも「真ん中のレベルに入れるかな〜」という不安もありました。
結果は473点でした。 今から考えれば、まだまだ低い点数ですが、しかし、国内進学組の新1年生が準備なしに初めて受けたにしては、まあまあだったかな。
教員になった今、海外進学希望者に「80は取れよ(PBTで言えば550)」と言っているのも、気が引けますが。勝手なもんだ。
結局、この点数は、下のクラスと真ん中のクラスのボーダーだったようで、スピーキングインタビューに呼ばれましたが、そこで頑張って訴えかけ、念願かなって真ん中のクラスに入ることが認められました。
ちなみに、ICUのプレイスメントは、テストを受ける母集団のレベルが高いので、一般のTOEFLテストよりもスコアが低く出るという噂もありました。本当のことなのか、点数が低い学生の負け惜しみなのか、真意はわかりません。
2年後、いよいよ大学院に向けて本番の受験です。大学4年の9月、10月の2回です。
この時にはすでにPBTからCBT形式に変わっていました。初めてのCBTが勝負のスコアになるのです。
目指すは250点、できれば260点です。PBTで言えば、600点〜620点です。多少の自信はありました。「そりゃ、250行くだろ」みたいな。それだけ普段から英語を使っていたので、自信を持ちたかったというのが本音かもしれません。
自分の大学院の進路を左右しかねないということで、緊張もあったはずです。 しかも、前回から2年のブランクがあり、実際どれだけ取れるのか。。。
テストセンターは2回ともテンプル大学ジャパンキャンパスでした。
テストのことで鮮明覚えているのが、9月のテストで出たのと同じリーディングが10月のテストでも出てきたことです。
CBT方式では、コンピューターがランダムに問題を出していくので、稀ですがこういうことが起こり得るんですね。ラッキー!と思いましたよ、そりゃ。でも、CBTはテストを受けた本人も正解が分からず、テストも持ち帰りできないので、結局、前回と同じ問題で躓いたことを覚えています。
結果は、2回とも250点ジャストでした。
リーディングだけなら280点に迫る勢いでしたが、リスニングが最後まで足を引っ張りました。2回目はリスニング少し上がったのですが、逆に他のセクションが下がってしまって、全体スコアは変わらず。
安心したのが3割、悔しさ7割という感じでしょうか。なんとかラインはクリアしたけど、特にトップ校を受けるにはまだ有利な点数ではありません。
欲を言えば、あと1回でも2回でも受けたい気持ちもありましたが、2回同じスコアだったわけだし、お金も時間もないし、それをもって自分のスコアとして提出することになったのです。