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家探し 1年目

バカ高いサンフランシスコの住宅事情

ロスに数日だけ寄り、その後、いよいよ留学の地、サンフランシスコに足を踏み入れました。

家が見つかるまでの間は、ICU時代の留学生の友人宅に滞在させてもらいました。中国系のアメリカ人の家で、サンフランシスコ近郊のHaywardという場所にあり、食事も寝床もお世話になりながら、1週間弱居候させてもらいました。

さて、家はどう探すのか。日本みたいに、ハウスメイトとかエイブルみたいな不動産屋が賃貸を紹介してくれればよいのですが、そんなものは使いません。

ネット検索です。Craigslistというサイトに、ベイエリア(サンフランシスコとその近郊)の不動産情報が毎日登校されるのです。そこで賃貸情報を見ながら、気に入ったところがあれば、直接大家に電話をするのです。


(こんな感じです)

ここで、サンフランシスコの住宅事情をお話しします。サンフランシスコの家は超高い!全米の「住みたい都市 No.1」なだけあって、ニューヨークと並ぶほどバカ高いのです。普通の家は当たり前のように1億を超えます。

サンフランシスコと言えば、下のような写真を見たことあるかもしれません。Six Sistersという有名な家ですが、うちらはこんな家、マジ住めないから。こンな家に住んでいるのはきまぐれセレブです。



ワンルームみたいな物件をstudioというのですが、相場は月15万ぐらいは軽くいきます。私の知り合いの中でStudioを借りていたのは1人だけです。普通の学生にはこの選択肢はありえません。

では、どうするか。ルームシェアをしたり、ファミリーが住んでいる普通の家の1室を借りたりします。

サンフランシスコの家は2回にファミリーが住み、ガレージ奥の1階の部屋をレントするという方法が一般的です。これを下の階にある部屋という意味でin-lowと言うのですが、私の友人でもインローはとても多かったですね。



相場は、マスターベッドルーム(1番大きい部屋)を借りるなら1000ドルは超えるでしょう。普通の1部屋やインローなら600~800ドルぐらいかな。1部屋7万〜9万かかるわけです。日本なら、東京でもワンルーム行けるっしょ。

初めての家探し

大学までずっと実家暮らしだった私にとって、初の家探しがアメリカで始まりました。

日本にいるときからネットでレント情報を見ていたので、大体の相場やイメージはつかんでいました。そりゃ暇でしたもん、毎日見あさってましたよ。

現地に着いてから、良さそうな物件に電話をかけたりメールを出して、アポイントメントを取り付け、内見しにいきました。

一番嫌だったのは電話です。知らない人に英語で電話するなんて、かなり緊張します。初年度なんか地理感覚もないし、住所を聞き取れなかったりもしました。地名、マヂストレス。わかるでしょ。

友人の家から電話するのですら相当嫌でしたが、途中、公衆電話から電話するのはもっと緊張しました。最初は公衆電話の掛け方もちょっと自信ないし、相手も移民の方で英語がなまっていたりすると、もうドタキャンしようかと思ってしまうぐらいです。

しかし、そうも言っていられないので、あとは度胸です。家がないと生きていけない!まさにサバイバルしかないのです。

結局、なんとか2日で4件のアポイントを取ることができました。

最初に見に行った家が、結局私の住むことになる家なのですが、大学に隣接している住宅区画にあるマンションです。台湾人の留学生が借りていて、シェアする人を探しているとのことでした。

他にもインローやファミリーハウスを3件見ました。他の部屋は狭くて暗くて、何か刑務所じゃんと思った部屋があったのも覚えています。

ファミリーハウスは、そこに住む老夫婦が私を気に入ってくれて、「家賃も下げるから」と向こうから交渉をされたのですが、バスで学校に行かないといけなかったのと、やっぱり家族の住んでいる間取りに入るのに抵抗があって断りました。

結局、最初に見た部屋の印象が良く、そこにしました。家賃が安かったこと、自分のスペースが広々としていたこと、学校から近かったこと、学生同士のシェアで気を使わずに自由に生活できること、それらの理由が決め手でした。

そのマンションがこれです。9階だったかな?



サンフランシスコはバカ高いとか言いながら、ずいぶんいいところ住んでるじゃん!って思うでしょ。そうなんです、この写真のとおり本当にいいところだったのです。

まあ、私の「部屋」には実は裏があるのですが、それは次のページでお話ししましょう。

さて、なんとか家が見つかって、一気に重いものが吹き飛びました。友人宅で甘えているのも気が引けたし、家が見つかるまではそれ以外のことは何もできませんでした。

友人のご家族が新居まで車で送ってくれたのですが、その時にサンマテオブリッジという大きな橋を渡りサンフランシスコに入りました。海を超えるというのはアニメとかでもシーンが変わる時にありがちな設定ですが、私自身も車の中からその風景を見て、「アメリカでの生活が始まるぞ〜」って思ったことを覚えています。

これで晴れて、サンフランシスコでのMAX留学生活が始まったのです。


(San Mateo Bridge Wikipediaより )

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