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休日の過ごし方 イベント編

ハロウィーン@カストロ

良い子はみな家で「Trick or Treat」とかやっているのでしょうが、サンフランシスコのハロウィーンは大人も別の形で盛り上がります。

まず、学校の教授が当たり前のように仮装してきます。カウボウイの格好をしてくる教授もいれば、先に書いた「馬の合わない教授Dr.Wax」はゼブラのフェイスペインティングをしていました。

プロに頼んだのだろうと思われる本気のペインティングです。その姿で教室に入ってきたときは生徒も盛り上がるし、笑うのですが、その格好のまま2時間本当に普通に授業をするんだから、これまたすごい。


しかしこれはまだ表の顔で、いわば前夜祭みたいなものです。

大人たち裏のハロウィーンはこの後、カストロという場所で夜通し盛り上がるのです。いわゆる「世界のゲイの中心地」です。

サンフランシスコはゲイの人権運動などで有名な地で、LGBTといったような人がとても多くいます。その中でもゲイの人の町として知られるのがカストロという場所です。ゲイの旗として知られるレインボーフラッグ見たことありませんか。カストロには至るところにその旗が飾ってあります。

この場所は普段から多様性に富んでおり、刺激的な街ですが、年に数回特に盛り上がるときがあります。その最たるイベントがハロウィーンです。

カストロのメインストリートは数百メートルの十字路ですが、そこに人が溢れんばかり集まります。聞いた話によると100万人がその一画に集まるのですから、サンフランシスコどころかベイエリアと呼ばれるその周辺地域からも人が集まり、最後はその道でみんな仮想パレードするのです。

今は日本も渋谷など仮装した人たちが集っていますが、そのもともとの本場がカストロだと思ってください。


私も1年目はルクセンブルク人のオリとカストロに行きました。いや、イベントですからみんな行くのです。ちなみに私の仮装はイチローです。シアトルマリナーズのユニフォームと帽子をかぶっているだけですけど。

夜盛り上がると聞いたので、彼と9時ぐらいにカストロに行ったのですが、まだ盛り上がっているとは言えないレベル。「なんだ、大したことないじゃん」、そう思いながらビールを飲んでふらふら歩きまわる感じ。

ところが、人が増えてきたのは10時半とか11時ぐらいでしょうか。だんだんとパレードが始まります。

そのころには子供には見せられないような光景もあるんですけど、まあ大人のハロウィンですから。

私はさすがに電車がなくなる前に帰ろうと思い、日付が変わる前にはそこを出ましたが、その時間でもどんどん人が集まってきます。いや、むしろ電車がなくなるにつれて盛り上がっていきます。みんなオールでパーティーを楽しむのです。

結局私が家に帰った時にはぐったり。とりあえず1年目は何事も経験ですが、いったい何が楽しかったのか。結局2年目は家でおとなしくしていました。



(大学院のクラスメートと出くわして。オリじゃないよ。)

ゲイバーティ@カストロ

カストロはハロウィーン以外でもいくつか世界的なイベントがあります。

6月に行われるゲイパレードがガイドブックにも載るぐらい有名ですが、これは夏休み中でサンフランシスコにいなかったので行ったことがありません。

その代わりにと言っては何ですが、何かのフェスティバルに、これまたオリと一緒に行きました。

そこで首にニシキヘビを巻いて、カラフルな衣装をまとった人がいたんですね。

蛇を触ってみな、みたいなしぐさをするので、私が「Does he bite?(この蛇は噛んでくる?)」と聞いたら、「No. But,I’ll bite you.(いや、でも私があなたを食べちゃうわよ)」って言って、私をガオーっと噛もうとしてくる。

オリも私も大爆笑。その後、私とオリの間では何かあるごとに「I’ll bite you」が合言葉になっていました。

カストロは活気のある街です。


サンクスギビング 1年目

ターキーを食べるあの行事ですね。

これはドリ(仮名)という友人が自宅のパーティーに誘ってくれました。彼は日系アメリカ人で、お母さんはバリバリの日本人。彼の家でサンクスギビングをするので、他にも10人ぐらい誘われて日本人だけのサンクスギビングが行われました。

本物のターキーにクランベリーソース。味は覚えていないけど、本当に自宅のオーブンでターキーって焼くんだということに驚いた記憶があります。

最後に「食事代は?」と聞いたら、「Hey, it’s Thanks Giving. Don’t insult me!(サンクスギビングだよ、侮辱しないで。もちろんおごりだよ)」と笑いながらドリに言われました。

赤ちゃんが生まれたばかりの日本人夫婦も来てたりして、のほほんとアットホームな会でした。

サンクスギビング 2年目

2年目は大学院の仲間ベンにルームメイトと開くランチパーティに誘ってくれました。ベンは前回のページで紹介した元看護士の50代男子です。

ワインを手土産に家に向かうと、そこにはベン、彼のルームメイト、そして彼らの友人2人が待っていました。みんなベンの看護師時代の同僚です。若くて30代後半?ベンやルームメイトは50代でした。

完璧に大人のランチです。フォークとナイフでターキーをカチャカチャして、ワインを飲んで、談笑するやつです。

そんな中に24歳の私。大人、特に大人の女性のみなさんに囲まれて緊張もしましたが、とても楽しいランチでした。

赤ワインが実においしい、、、そう調子乗っていると、、、だんだんと酔いが回ってくる。用を足しにトイレに行ったところが限界でした。

便器を見ると「うぅっ!!」、、、次の瞬間マーライオン。なるべくみんなに聞こえないように声を抑えながらも嗚咽が続く。

一通り出して少しふーっと落ち着いたところで外に出たら、ベンがトイレの外で心配して待っていてくれました。

Are you OK?」「Yeah, I’m OK.」「We are nurses. This is the safest party, don’t worry.(うちらはみんな看護師だから、一番安全なパーティーだよ、心配しないで)」と。

完全に24歳の若造が大人の皆さんにケアされる展開でした。年齢的には子供みたいなものだしね。

その後もなんだかんだ楽しかったランチでしが、それ以来赤ワインはトラウマです。どうしても気持ち悪くなるという思いが抜けず、それ以降1杯も飲んでいません。


クリスマス

このころには日本人の留学生仲間はみんな日本に帰ってしまい、サンフランシスコに残っているのは数少なく、みんなでクリスマスというのは実現しないのです。

1年目は家で1人ぽつりと過ごすはずでしたが、ある友人が1人の私を気にかけてくれて、自宅のクリスマスディナーに誘ってくれました。

彼は中国系のアメリカ人で、教会での異文化交流行事で会いました。彼はクリスチャンなのでディナーも由緒正しいクリスマスディナーです。食事前のお祈りがあるクリスマスディナーは初めてで、とても興味深い経験でした。

そして、なんと彼はクリスマスのプレゼントを用意してくれました。私が野球を好きだったのを知っていたので、メジャーリーグの記念DVDをくれました。

あー!!私はアメリカ人じゃないし、ディナー誘われてクリスマスプレゼントを用意するなんて思考がありませんでした。ごめん、って謝ったら、「全然いいよ!」って。

彼は本当に思いやりの塊のような人でした。でも、いろいろお世話になったのに名前が出てきません。

番外編

ジャパンタウンのお寺ではクリスマスの後に餅つきパーティーが行われたときの写真です。お寺と言っても建物ですが、住職さんはいらっしゃいます。



3月にはジャパンタウンでSAKURA FESTIVALが行われます。これといって何もないのですが、出店が出るので繰り出したら、マト夫妻に出くわしました。

ちなみにたこ焼きを買ったのですが、中はタコじゃなくてソボロ。タコでは海外じゃ売れないらしい。


この時もマリナーズ。普段の私服です。

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